特許庁の任期付審査官の一次試験を受けてきた

昨日、以前から興味があった「任期付審査官」の一次筆記試験を受けてきた。

三週間前に行われた説を聞く限り「民間企業(または博士号所有者)で研究経験がある人を採用して審査の迅速化に生かしていこう」という目的だそ
うだ。今まで民間企業で特許を複数書いてきた私としても「大学を卒業して直接審査官になったような人は(現場を知らないから)、特許のこの話は絶対わからない」と思うようなことが多く、日本で出願される特許の殆どが技術系の民間企業であるため、特許庁が民間企業経験者を採用する理由は合理的に感じた。


今回は私は知的財産の業務が比較的得意で「審査官の仕事も自分に合っているかも」と思い受験してみることにした。

(プライベートな都合でほとんど勉強できなかったので、ダメそうなら諦めて帰るくらいのつもりで受けた)

試験は某私立大学で行われたが、年齢層は思った以上に広く、20代後半から50代位の人が受験していた。

会社役員でもおかしくないような風貌の人もいて驚いた。

試験内容は、私は受験前に「民間企業経験者を採用するくらいだから、筆記試験はそこまで厳しいものではないだろう。数ヶ月の準備期間を要するものではないだろう」とタカをくくっていたが、実際に受けて見ると、思いっきり公務員試験らしい試験で、何かがっかりした。数的処理や日本語や英語の文章の読解、日本史や世界史や世界地理、憲法の条文の解釈、政治経済のグラフの解釈など、私が10年前に受験した公務員試験そのものであった。日本語や英語の読解の問題を出題するのは理解できないでもないが、日本史や世界地理などの問題を出題することになんの意味があるのだろうか。

特許庁には「民間企業の経験者を採用したいと思うのなら、こんな試験内容をやめたほうがいい」と言いたい。

私は公務員試験の受験経験者だからこそ思うが、この試験は





おそらく、筆記試験合格者は三週間前の説明会で興味を持った人ではなく、公務員試験の準備を十分にできた人ではないだろうか。

民間企業のベテランの研究者であってもこの試験は数週間では対応することができない(10年以上前に勉強した憲法の条文の解釈や政治経済など覚えているほうがすごい)

この採用はあくまで「任期付」でパーマネントの採用試験をするわけじゃないんだから、筆記試験をもう少し緩くしないと民間企業で研究に熟達した人を取りこぼしてしまう。


私はこの試験内容があまりにくだらなくがっかりと感じ、途中でこの試験を退出した。

まあ、一つの人生経験にはなった。



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